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2024/06/23

大麻ブリーダー Jigga - その代表作

大麻ブリーダー Jigga - その代表作

日本国内では、大麻の栽培、所持、譲受・譲渡等は禁止されています。

はじめに

大麻界に革命を起こした男の名は、Jigga。この名前を聞いて、心臓の鼓動が少し速くなる人もいるだろう。大麻愛好家たちの間で、Jiggaは単なる育種家以上の存在だ。彼は芸術家であり、科学者であり、そして革命家である。

大麻育種の歴史は長く、人類と大麻の関わりは何千年も遡る。しかし、21世紀に入り、その進化は加速度的なものとなった。その中心にいたのが、Jiggaだ。彼の生み出した品種は、世界中の大麻市場の30%以上を占めると言われている。

本記事では、謎に包まれたJiggaの素顔に迫り、彼が生み出した伝説的な大麻品種たちを紹介する。大麻育種の世界がいかに深く、そして魅力的かを、あなたは知ることになるだろう。

Jiggaとは誰か?

Jiggaの本名は明かされていない。大麻がまだ多くの国で違法だった時代から活動していたため、匿名性を保ってきたのだ。「Jigga」というニックネームは、彼の好きなヒップホップアーティスト、Jay-Z(別名Jigga)から取ったという噂がある。

彼のキャリアは1990年代後半、カリフォルニアのベイエリアで始まった。当初は個人的な趣味で大麻を育てていたが、その才能はすぐに周囲に認められることとなる。Jiggaの育種哲学は単純明快だ。「最高のフレーバーと最強の効果」。この追求が、彼を大麻育種界の頂点へと押し上げた。

業界関係者の間では、Jiggaの鼻は「神の鼻」と呼ばれている。彼は数千もの大麻の香りを嗅ぎ分け、最高の組み合わせを見出す能力を持つのだ。この能力により、2010年には「Cannabis Cup」で最優秀育種家賞を受賞。以来、彼の名は大麻界の伝説となった。

Jiggaの代表的な大麻品種

Girl Scout Cookies (GSC)

2011年、Jiggaは大麻界に衝撃を与える品種を世に送り出した。その名も「Girl Scout Cookies」(GSC)。OG KushとDurban Poisonを交配させて生まれたこの品種は、瞬く間に大麻愛好家たちの心を掴んだ。

GSCの特徴は、その圧倒的な香りと味わいだ。甘いデザートのような香りに、スパイシーでアーシーな後味。THC含有量は平均して22-25%と高めで、しかも初心者でも扱いやすい絶妙なバランスを持つ。

効果は、ユーフォリックな高揚感と深いリラックス感の完璧な調和。医療用途では、慢性疼痛や不安障害の緩和に効果があるとされる。

GSCの人気は numbers don't lie。発売から1年で北米の大麻ディスペンサリーの売上の15%を占めるまでになった。まさに、大麻界のゲームチェンジャーと言えるだろう。

Gelato

GSCの成功に満足せず、Jiggaは更なる高みを目指した。そして2014年、「Gelato」が誕生する。

GelatoはGSCとあまり知られていない品種「Sunset Sherbet」を交配させて生まれた。GSCの甘さをベースに、フルーティーでクリーミーな風味が加わった。主要なテルペンはリモネンとカリオフィレンで、柑橘系の爽やかさとスパイシーな深みを同時に楽しめる。

THC含有量は平均で20-25%。効果は、頭がクリアになる高揚感と、体全体が溶けるようなリラックス感。持続時間は2-3時間ほどで、日中使用にも適している。

Gelatoの人気は瞬く間に広がり、ラッパーのRick RossやWiz Khalifaも愛用者として知られる。さらに、GelatoからGelato 33、Gelato 41といった派生品種も生まれ、Gelato系統全体で大麻市場の約10%を占めるまでになった。

Sunset Sherbet

Gelatoの親株として使われた「Sunset Sherbet」も、実はJiggaの傑作の一つだ。2013年に開発されたこの品種は、GSCとPink Panties(これもJiggaの作品)の交配種。

Sunset Sherbetの開発動機は、「リラックスできるけど、眠くならない品種」だった。そして、Jiggaはそれを見事に実現させた。

甘いベリーの香りに、軽いミントの後味。視覚的にも美しく、紫がかったグリーンの花びらにオレンジの毛が映える。THC含有量は15-19%と、比較的マイルドだ。

効果は、穏やかな多幸感とリラックス感。医療用途では、軽度の痛みや不安、不眠症に効果があるとされる。特に、PTSDの患者からの評価が高い。

栽培難易度は中程度で、初心者でも挑戦しやすい。この親しみやすさも手伝って、Sunset Sherbetの需要は年々増加。2018年には「最も人気のある大麻品種トップ10」に選ばれている。

Jiggaの育種技術と革新性

Jiggaの育種技術の核心は、「テルペンプロファイルの設計」にある。テルペンとは、植物が作り出す香り成分のこと。Jiggaは、これを精密に制御することで、独特の香りと効果を持つ品種を生み出している。

彼の手法は以下のようなものだ:

  1. 親株選び:何百もの品種から、目指す特性を持つものを選ぶ。
  2. クロスブリーディング:選んだ親株を交配させ、何千もの種子を作る。
  3. フェノハント:生まれた植物を一つ一つ吟味し、理想的な特性を持つものを選ぶ。
  4. 安定化:選んだ植物を何世代も交配を重ね、特性を安定させる。

この過程で、Jiggaは自身の「神の鼻」を駆使し、最高の香りを持つ個体を選り分ける。時には、理想の香りを得るために何年も費やすこともある。

例えば、Gelatoの開発では、最初の交配から安定した品種になるまで3年の歳月を要した。「完璧な甘さとガソリンのような刺激的な香りのバランスを取るのに、無数の試行錯誤が必要だった」とJiggaは語っている。

Jiggaの大麻業界への影響

Jiggaの影響力は、彼自身の品種にとどまらない。彼の作品を元にした派生品種は数え切れないほど存在する。例えば、GSCからは「Thin Mint」「Platinum Cookies」など、Gelatoからは「Ice Cream Cake」「Biscotti」といった人気品種が生まれている。

さらに、Jiggaの育種手法は業界の標準となった。特に、テルペンプロファイルを重視する姿勢は、多くの若手育種家に受け継がれている。実際、Jiggaは若手育種家のメンターとしても活動しており、毎年数名の才能ある育種家を自身のラボに招いてトレーニングを行っている。

大麻の合法化運動にも、Jiggaは間接的に大きな貢献をしている。彼の作り出す高品質な品種は、大麻に対する社会の偏見を和らげる役割を果たしたのだ。「JiggaのおかげでLos Angelesのレストランは常にCookiesとGelatoの香りに包まれている」と、ある業界関係者は冗談交じりに語っている。

まとめ

Jiggaは、大麻を単なる薬物から、芸術作品へと昇華させた。彼の功績は、以下のようにまとめられるだろう:

  1. GSC、Gelato、Sunset Sherbetという3つの伝説的品種の開発
  2. テルペンプロファイル設計という革新的な育種技術の確立
  3. 大麻品種の多様化と品質向上への多大な貢献

大麻育種の未来において、Jiggaの役割はさらに大きくなると予想される。彼の次なる作品が、どのような革命を起こすのか。大麻愛好家たちの期待は高まるばかりだ。

もし、あなたがまだJiggaの作品を試したことがないのなら、ぜひこの機会に体験してみてはいかがだろうか。ただし、常に適法な範囲内で、そして自己責任のもとで楽しんでいただきたい。

Jiggaの作品は、単なる大麻以上の存在だ。それは、自然の神秘と人間の創造力が融合した、小さな奇跡なのである。

この記事を書いた人
カンナビノイドニキ
カンナビノイドニキ [ TikTok ]

当ディスペンサリーストアの熟練店長。これまで18年以上のカンナビノイドの旅に情熱を注いできた。スイス産に傾倒していたが、最近は合成大麻の魅力に引き込まれ、究極のレシピを模索中。

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