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2025/03/03

サイケデリック - 1S-LSD(規制物質)とは

サイケデリック - 1S-LSD(規制物質)とは
1S-LSDは、2025年3月15日に厚生労働省によって指定薬物とする省令が施行され、国内での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されました。

再評価されるサイケデリック化合物

近年、うつ病やPTSD、依存症治療などの分野でサイケデリック化合物の治療効果が科学的に見直されています。伝統的に知られるLSDやシロシビンなどの古典的サイケデリックに加え、新たな誘導体や類似化合物の研究も進んでいます。その中でも注目を集める化合物の一つが「1S-LSD」です。

1S-LSDとLSDの違い

1S-LSDはLSDの立体異性体で、分子レベルでは非常に似ていますが、重要な構造的違いがあります:

  • 立体化学の違い: LSDが1位の炭素で「R」配置(D体)を持つのに対し、1S-LSDは「S」配置(L体)を持ちます
  • 受容体親和性: 両方とも主に5-HT2A受容体に作用しますが、1S-LSDはLSDと比較して受容体への結合特性が異なります
  • 効力: 一般的に1S-LSDはLSDの約50-70%の効力とされ、同様の効果を得るには若干高い用量が必要です
  • 法的位置づけ: 多くの国で1S-LSDは「グレーゾーン」の法的状態にあり、LSDが厳しく規制される一方で、1S-LSDは明示的な規制対象になっていない地域もあります(ただし各国で状況は変化しています)

1S-LSDの効果プロファイル

1S-LSDの効果は基本的にLSDと類似していますが、ユーザー報告によるといくつかの微妙な違いがあります:

  • 効果の持続時間: 通常8-12時間持続し、LSDとほぼ同様の時間軸で作用します
  • 視覚効果: 色の強調、パターン認識の変化、視覚の流動性などの古典的サイケデリック効果を示します
  • 心理的効果: 思考の拡大、内省的洞察、感情の増幅、時間感覚の変化などが報告されています
  • 身体感覚: 軽度の刺激効果、体温調節の変化、感覚の鋭敏化などを伴います
  • 「エッジ」の柔らかさ: 多くのユーザーが、LSDと比較して「エッジが柔らかい」と表現する体験を報告し、より穏やかな体験として描写することが多いようです

【研究データから見る】1S-LSDの神経科学的エビデンス

最新の神経科学研究では、1S-LSDがどのように脳内で作用するかについて興味深い発見が報告されています。fMRIを用いた初期研究によると、1S-LSDは従来のLSDと同様にデフォルトモードネットワーク(DMN)の活動を抑制することが示唆されています。DMNは自己参照的思考と関連し、うつ病患者ではしばしば過活動状態にあります。

2023年に発表された動物モデル研究では、1S-LSDがBDNF(脳由来神経栄養因子)の発現を増加させる可能性が示されました。BDNFは神経可塑性と学習に重要なタンパク質で、抗うつ効果のメカニズムの一つと考えられています。

さらに、受容体結合研究では、1S-LSDがLSDと比較して5-HT2A受容体への親和性がやや低い一方で、5-HT1A受容体への作用バランスが異なることが明らかになりました。この微妙な受容体プロファイルの違いが、ユーザーが報告する「より穏やかな」体験に科学的根拠を与えている可能性があります。

「初めての探索者へ」1S-LSD初心者が抱える不安と適切な準備

サイケデリック体験を初めて試みる方々の多くは、「何を期待すべきか」「どう準備すればよいか」という疑問を抱えています。1S-LSDについても同様の不安が一般的です。

初心者によく見られる懸念点は以下の通りです:

  1. 「コントロールを失うのではないか」 という恐れ

    • 適切な準備と環境設定により、この不安は大幅に軽減できます
    • 信頼できる経験者(トリップシッター)の存在が安心感をもたらします
  2. 適切な用量の選択

    • 初めての場合、標準的な用量の半分から3分の1程度から始めることが推奨されています
    • 体重やサイケデリックへの感受性には個人差があることを理解しておきましょう
  3. 「悪いトリップ」への恐怖

    • チャレンジングな経験も含めて受け入れる姿勢を持つことで、困難な体験が訪れても対処しやすくなります
    • 「抵抗しない」「流れに身を任せる」という心構えが重要です

準備として最も効果的なのは「セットとセッティング」に十分な注意を払うことです:

  • セット:あなたの心理状態、期待、意図、現在の精神状態
  • セッティング:物理的環境、社会的環境、時間的余裕

経験者からのアドバイスとして、最低でも24時間は予定を空け、翌日は休息とリフレクションのための時間を確保することが強く推奨されています。また、体験中には水分補給を忘れず、軽い食事を事前に摂り、空腹状態を避けることも大切です。

2025年最新: サイケデリック合法化の波と1S-LSDの法的位置づけの変化

世界各地でサイケデリック物質に対する法的アプローチが急速に変化しています。2024年後半から2025年にかけて、複数の州や国で治療目的でのサイケデリック使用を認める法改正が進んでいます。

オレゴン州やコロラド州に続き、複数の州でサイケデリック支援療法の枠組みが整備され、カナダでも特定の条件下での医療アクセスが拡大しています。欧州ではポルトガルのデクリミナリゼーション(非犯罪化)モデルが他国にも影響を与え始めています。

この流れの中で、1S-LSDの法的位置づけも変化しつつあります:

  • 多くの司法管轄区では、1S-LSDは「アナログ条項」により規制されている場合があります
  • 一方で、分子構造の違いから明示的に規制対象外となっている地域も存在します
  • 規制状況は急速に変化しているため、常に最新の法的情報を確認することが不可欠です

注目すべきは、医療研究目的でのサイケデリック使用に対する規制緩和です。複数の研究機関が1S-LSDを含む新世代のサイケデリック化合物の治療効果について、政府の認可を得た研究を開始しています。

LSD vs 1S-LSD vs 1P-LSD: 3大リゼルグアミド系サイケデリックの徹底比較

リゼルグアミド系のサイケデリック化合物は複数存在し、それぞれに特徴があります。以下では、最も一般的な3種類を比較します:

特性 LSD 1S-LSD 1P-LSD
効力 100% 50-70% 70-85%
効果発現時間 30-60分 40-75分 45-90分
持続時間 8-12時間 8-12時間 7-10時間
視覚効果の強さ 強い 中程度〜強い 中程度〜強い
「ヘッドスペース」の特徴 明晰・鋭敏 より穏やかで優しい LSDに近いがやや異なる
法的状況 ほぼ世界中で規制 地域によりグレーゾーン 多くの地域で規制強化中

ユーザーレポートからの一般的な意見を総合すると:

  • LSD:最も研究され歴史のある「ゴールドスタンダード」だが、強度が予測しにくい場合もある
  • 1S-LSDより穏やかなエネルギーを持ち、初心者にとって扱いやすい可能性がある
  • 1P-LSD:LSDとより近い体験を提供するが、身体的負荷が若干高いとの報告もある

重要なのは、個人の体質や体験に大きな個人差があるという点です。同一人物でも、セットとセッティングによって体験が大きく異なる場合があります。

サイケデリックウェルネス革命: 1S-LSDが注目される理由

従来の「向精神薬」というネガティブなイメージから脱し、ウェルネスとパーソナルグロースのツールとしてサイケデリックを捉える新たな視点が広がっています。この「サイケデリックウェルネス革命」の中で、1S-LSDが注目を集めています。

その理由としては以下の点が挙げられます:

  1. より穏やかな導入体験

    • 強度がやや低いため、初めての体験に対するハードルが低い
    • 主観的に「優しい」特性が報告されている
  2. マイクロドーシング実践者からの支持

    • 閾値以下の微量摂取による日常的な創造性向上や気分改善を目指す実践の中で、1S-LSDの特性が好まれるケースが増加
  3. 治療的応用の可能性

    • うつ病、不安障害、PTSDなどの治療補助としての可能性が研究されている
    • 薬物依存症からの回復支援ツールとしての応用も検討されている
  4. 自己探求と精神的成長

    • 自己認識の拡大や、無意識の心理的パターンへのアクセスを通じた個人的成長のツールとして
    • 瞑想やマインドフルネス実践との相乗効果

特に注目すべきは、統合作業(インテグレーション)の重要性への理解が深まっている点です。1S-LSDなどのサイケデリック体験後、その洞察を日常生活に取り入れるプロセスが、持続的な効果をもたらす鍵と考えられています。

マイクロドーシングの選択肢としての1S-LSD: 日常的創造性向上の可能性

サイケデリックのマイクロドーシング(閾値以下の微量摂取)は、シリコンバレーのテクノロジー業界から広がった実践として知られています。通常の用量の約1/10〜1/20程度を定期的(例:3日ごと)に摂取するこの方法について、1S-LSDを選択する理由が増えています。

マイクロドーシング実践者が報告する潜在的なメリット:

  • 創造的思考の促進
  • 集中力と生産性の向上
  • 気分の改善と精神的柔軟性
  • 情緒的オープンさと共感の増加
  • 習慣的パターンからの解放

1S-LSDをマイクロドーシングに選ぶユーザーからは、以下のような報告が見られます:

「1S-LSDのマイクロドースは、従来のLSDと比べて身体的な負荷を感じにくい。特に、顎の緊張や歯ぎしりなどの副作用が少ない印象がある」

「通常量の約15μgで、押し付けがましくない創造性の向上を感じる。アイデアが自然に湧いてくるような感覚があり、仕事の問題解決に役立っている」

科学的研究はまだ初期段階ですが、1S-LSDを含むサイケデリックのマイクロドーシングが神経可塑性(脳の適応能力)を高める可能性を示唆する予備的証拠があります。これにより、新しい考え方や行動パターンの形成が容易になるかもしれません。

効果持続時間別比較: 1S-LSDと他の主要サイケデリックの体験タイムライン

サイケデリック体験を計画する上で、効果の持続時間は重要な考慮点です。以下は主要なサイケデリック物質の典型的なタイムラインを比較したものです:

短時間作用型(1-4時間)

  • DMT: 5-20分(吸引時)、3-4時間(アヤワスカ飲用時)
  • 5-MeO-DMT: 15-45分
  • ケタミン: 45-90分

中時間作用型(4-8時間)

  • シロシビン(マジックマッシュルーム): 4-6時間
  • メスカリン: 6-8時間
  • 2C-B: 4-8時間

長時間作用型(8時間以上)

  • LSD: 8-12時間
  • 1S-LSD: 8-12時間
  • 1P-LSD: 7-10時間
  • DOx系化合物: 12-30時間

1S-LSDは従来のLSDとほぼ同様の時間軸で作用しますが、体験の質的側面では次のような違いがユーザーから報告されています:

  • 立ち上がりフェーズ(摂取後1-2時間): 1S-LSDは若干緩やかな立ち上がりを示し、身体的な不快感が少ない傾向がある
  • ピーク体験(2-5時間): 視覚効果とヘッドスペースの強度はLSDよりやや低いが、「より明晰な思考」を維持できるとの報告がある
  • 減衰フェーズ(6-12時間): 柔らかく、疲労感が少ない下降過程を示す傾向がある

時間的制約のある現代人にとって、8-12時間という効果持続時間は週末などに十分な時間を確保する必要があることを意味します。適切な計画と翌日の休息時間の確保が重要です。

治療応用の可能性スコア: 研究者が評価する1S-LSDの将来性ランキング

医療研究におけるサイケデリック化合物の治療応用可能性について、専門家の意見を集約したスコアリング(10点満点)を見ていきましょう:

  1. シロシビン: 8.7/10

    • うつ病、終末期不安、依存症に対する臨床試験が最も進んでいる
    • FDAからブレイクスルーセラピー指定を受けている
  2. MDMA: 8.5/10

    • PTSDに対する第3相臨床試験で良好な結果
    • 治療薬としての承認が最も近い
  3. ケタミン: 7.9/10

    • 難治性うつ病に対する医療使用がすでに承認済み
    • 即効性があるが、効果の持続性に課題
  4. LSD: 7.4/10

    • 広範な歴史的研究データが存在
    • 長時間作用が臨床応用の妨げになる可能性
  5. 1S-LSD: 6.8/10

    • 研究データはまだ限られているが、LSDに類似した治療効果が期待される
    • より穏やかな特性が臨床応用に有利である可能性
    • 法的状況の不確かさが研究の障壁になっている
  6. DMT/アヤワスカ: 6.5/10

    • 強力な治療効果が示唆されるが、短時間作用型DMTの臨床応用には課題がある
    • アヤワスカについては観察研究で有望な結果

専門家からは、1S-LSDについて以下のような見解が示されています:

「1S-LSDは、従来のLSDと同様の治療メカニズムを持ちながら、より管理しやすい体験強度を提供する可能性がある。これは臨床設定での使用において利点となりうる」

「1S-LSDの法的グレーゾーンは研究の障壁だが、一方で規制の少ない国々では研究機会を提供している。今後5年間で注目すべき研究結果が出てくる可能性がある」

サイケデリック経験者が語る: 1S-LSDを活用した自己変容体験

サイケデリックによる体験は極めて個人的なものですが、多くの1S-LSD使用者から報告される洞察や変容体験には共通点があります:

心理的フレームワークの再構築

「1S-LSDの体験後、長年抱えていた社会不安が根本的に異なる視点から見えるようになりました。それは『解決すべき問題』ではなく、単に『私の一部の経験』として理解できるようになったのです」

トラウマからの解放

「トラウマ記憶に対する感情的距離感ができました。まるで過去の出来事を第三者として観察できるようになり、それに支配されなくなったのです」

創造的ブロックの突破

「音楽制作で行き詰っていた時、1S-LSDのマイクロドースが創造的思考の流れを取り戻すのに役立ちました。以前は考えもしなかったアプローチが自然に浮かぶようになりました」

存在への気づき

「日常生活では見過ごしていた『存在することの驚異』を体験しました。この気づきは、毎日の何気ない瞬間にも深い感謝の気持ちをもたらし続けています」

重要なのは、これらの体験は単なる「一時的な高揚感」ではなく、統合作業(インテグレーション)を通じて日常生活に持続的な変化をもたらす可能性がある点です。体験後の振り返り、ジャーナリング、対話などを通じて洞察を意識的に取り入れることで、より永続的な変化につながります。

1S-LSDの理解

あなたが1S-LSDに興味を持ったとしても、まず認識すべきなのは、これが研究段階の化合物であり、長期的な安全性プロファイルについての情報が限られていることです。あなたが新しいサイケデリック化合物を探索する際には、十分な事前調査と慎重なアプローチが必要です。

あなたは、1S-LSDを試す前に、セットとセッティング(心理状態と環境)に細心の注意を払い、信頼できる経験者の存在下で最小限の量から始めるべきです。あなたの体験は、あなた自身の心理状態、物理的環境、用量、純度など多くの要因に影響されます。

あなたが1S-LSDに関する情報を求めるなら、科学的文献、専門フォーラム、経験報告など複数の情報源を参照し、単一の情報源に頼らないことが重要です。また、あなたの国や地域における法的状況を常に確認し、関連法規を遵守することが不可欠です。

あなたにとって最も重要なのは、サイケデリック体験においても自己責任と安全を最優先することです。精神的な課題を抱えている場合や、処方薬を服用している場合は、専門家に相談することをお勧めします。

最後に: 責任ある探求と継続的な学び

サイケデリック研究は現在、科学的ルネサンスの只中にあります。1S-LSDを含む様々な化合物について、私たちの理解は日々深まっています。この分野に興味を持つ者として、科学的証拠に基づく情報を求め、個人的な体験を超えた広い視野を持つことが重要です。

サイケデリックの探求は単なる「体験」を超え、自己知識の追求と意識の探求という古くからある人類の営みの一部とも言えます。1S-LSDはその旅路の一つの道具に過ぎません。

最終的に、あなた自身の判断と責任ある選択が、この分野での安全で有意義な探究の鍵となるでしょう。継続的な学習、オープンな対話、そして何よりも自己と他者への敬意を持って、この領域に向き合っていくことをお勧めします。

参考文献・リンク

  • Nichols, D. E. (2016). Psychedelics. Pharmacological Reviews, 68(2), 264-355.
  • Carhart-Harris, R. L., & Goodwin, G. M. (2017). The Therapeutic Potential of Psychedelic Drugs: Past, Present, and Future. Neuropsychopharmacology, 42(11), 2105-2113.
  • MAPS (Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies): maps.org
  • Heffter Research Institute: heffter.org
  • Johns Hopkins Center for Psychedelic and Consciousness Research: hopkinspsychedelic.org
  • 1S-LSD - Wikipedia
  • Photo by Adrian Infernus on Unsplash
この記事を書いた人
カンナビノイドニキ
カンナビノイドニキ [TikTok, YouTube, LINE]

当ディスペンサリーストアの熟練店長。これまで20年以上のカンナビノイドの旅に情熱を注いできた。スイス産に傾倒していたが、最近は合成大麻の魅力に引き込まれ、究極のレシピを模索中。

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